「失笑」という言葉は、日常会話でよく使われますが、多くの人が本来の意味と違う使い方をしている代表的な単語です。
この記事では 「失笑」の本来の意味、誤用が広まった理由、正しい使い方、例文、類義語 をわかりやすく解説します。
まずは結論から紹介します。
🔹結論
「失笑」とは、思わず吹き出してしまうこと。こらえきれずに笑ってしまう様子を指す言葉です。
🔹失笑の本来の意味とは?
辞書的な本来の意味は、
おかしくて思わず吹き出すこと(こらえきれずに笑うこと)
です。
ポイントはここ👇
- 「笑えない」ではなく 笑ってしまう
- あきれて笑う、皮肉な笑いを含むこともある
- 笑うのをこらえきれず「プッ」と出るニュアンス
🔹よくある誤用:「笑えない」「呆れて黙ってしまう」
現代では、多くの人が
- 失望して言葉を失う
- 呆れて笑えない
という意味で使っていますが、これは誤用です。
❌ 誤用例
- 彼の発言には失笑してしまう(呆れて笑えないという意味)
- 会場が失笑に包まれる(しーんとしてしまう、と誤解しているケース)
これらは本来の意味と真逆。
🔹なぜ誤用が広がったのか?
- 「失」の字面が「失う」「なくす」というイメージにつながる
- 「笑いを失う=笑えない」という誤解
- メディアで誤用され、それが一般に広まった
- ネガティブな文脈で使われることが多く勘違いされやすい
結果として、誤用率は非常に高く、「誤用されている日本語ランキング」常連の言葉になりました。
🔹正しい使い方(例文)
✔ 正しい例
- 彼のユニークな発言に、思わず失笑してしまった。
- 真面目な場での珍回答に、会場から失笑が漏れた。
- 上司のジョークに皆が失笑する場面があった。
❌ 誤用例
- 彼の言動には失笑してしまう(呆れたという意味では誤用)
- 失笑されて落ち込んだ(“笑われた”という意味で使うのは誤用)
🔹類義語・関連語
✔ 類義語
- 吹き出す
- こらえきれず笑う
- 苦笑(状況による)
✔ よく混同される言葉
- 冷笑:相手を見下して笑う
- 苦笑:困って笑う
- 一笑:あざけり笑う
それぞれニュアンスが異なるので、使い分けが重要です。
🔹正しく使うポイント
- 「笑えない」と思ったら失笑ではない
- 「つい笑ってしまう」ときにだけ使う
- ネガティブ文脈での誤用に注意
- ビジネス文章では特に誤用されやすい言葉なので慎重に
🔹まとめ
- 失笑=こらえきれずに吹き出してしまうこと
- 「笑えない」「呆れた」という意味は誤用
- 誤用率が非常に高い言葉なので注意が必要
- 正しい意味を理解すれば、文章表現の精度が上がる
言葉の本来の意味を知ることで、コミュニケーションの質が高まります。
誤解されやすい言葉こそ、正しく使いこなしましょう。


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