「後ろ髪を引かれる(うしろがみをひかれる)」は、去ろうとするときに未練や心残りがあって、なかなか踏み切れない気持ちを表す慣用句です。感情の機微を端的に表せる一方、使いどころを誤ると意図が伝わりにくくなることもあります。本記事では、後ろ髪を引かれるの意味、使い方、誤用、類語との違いをやさしく解説します。
後ろ髪を引かれるの意味
後ろ髪を引かれるとは、その場を離れる、決断する、前に進むべき状況で、未練や心配が残り、気持ちが引き止められることを意味します。
一文での定義:去るべきと分かっていても、未練が残って踏み切れないこと。
後ろ髪を引かれるの使い方
この表現は、別れ・移動・決断など「前に進む行為」とセットで使うのが自然です。気持ちの葛藤をやわらかく伝えたい場面に向いています。
- 人や場所と別れるとき
- 仕事や役割を引き継いで離れるとき
- 選択肢の一つを手放す決断をするとき
単なる迷いではなく、感情的な未練が含まれる点がポイントです。
後ろ髪を引かれるの例文
日常会話
- 「楽しい時間だったから、帰るのは後ろ髪を引かれるね。」
- 「引っ越すとき、思い出が多くて後ろ髪を引かれた。」
ビジネスシーン
- 「担当を離れるのは後ろ髪を引かれる思いですが、後任に託します。」
- 「チームを去る決断には、後ろ髪を引かれる部分もありました。」
後ろ髪を引かれるの誤用・間違いやすい使い方
よくある誤用は、単なる判断の迷いや優柔不断を指す意味で使ってしまうことです。
この慣用句は、感情的な未練が前提です。
- ×「どちらにするか決められず、後ろ髪を引かれる」
→ 感情の未練が不明確 - ○「別れが惜しく、後ろ髪を引かれる思いで去った」
誤用されやすい理由は、「迷う」という意味に広く解釈されがちだからです。
後ろ髪を引かれるの類語・似た言葉との違い
- 未練が残る:意味は近いが、慣用的な情景表現は弱い。
- 名残惜しい:別れの感情をやわらかく表す口語的表現。
- 心残り:感情だけでなく、やり残しも含む広い表現。
後ろ髪を引かれるは、去る動作と感情が結びついた表現である点が特徴です。
後ろ髪を引かれるはビジネスで使っても大丈夫?
使える場合
- 担当変更や異動のあいさつ
- 感謝や配慮を示したい場面
避けた方がよい場合
- 迅速な決断や前向きさを強調したい文脈
- 公的で感情表現を控える必要がある文書
言い換え表現
- 「名残惜しく思います」
- 「心残りはありますが」
- 「感慨深いものがあります」
後ろ髪を引かれるについてよくある質問
Q1. 悪い意味ですか?
A. いいえ。未練や愛着を表す中立的な表現です。
Q2. 目上の人に使えますか?
A. 使えますが、「名残惜しい」「心残り」などに言い換えると丁寧です。
Q3. 書き言葉でも使えますか?
A. 使えますが、やや情緒的な表現のため、公式文書では注意が必要です。


コメント