「図る」「計る」「測る」は、いずれも「はかる」と読みますが、意味と使いどころは明確に異なります。会話では通じてしまうことも多い一方、文章やビジネス文書では誤用すると不自然になります。本記事では、図る・計る・測るの違いを、意味・使い方・例文を通してわかりやすく解説します。
図る・計る・測るの意味
図るの意味
図るは、目的の達成に向けて工夫・調整・計画を進めることを意味します。
一文での定義:目的を実現するために、方法を考えて行動すること。
数値化や実測ではなく、意図や方針が中心です。
計るの意味
計るは、数量・時間・回数などを数値として算出することを意味します。
一文での定義:数や量を計算して把握すること。
時計・カウンター・計算など、数える行為に使います。
測るの意味
測るは、長さ・重さ・温度・距離などを実測することを意味します。
一文での定義:器具を使って物理的な量を測定すること。
メジャー、体温計、スケールなど、測定器具が前提になります。
図る・計る・測るの使い方
使い分けのポイントは、目的・数値・実測のどれかです。
- 図る:目的達成のための工夫・計画
- 計る:数・時間・回数を数値化
- 測る:長さ・重さ・温度などを測定
「数えるか」「測定するか」「実現を目指すか」で判断すると迷いません。
図る・計る・測るの例文
図るの例文
- 「業務効率の向上を図る。」
- 「安全確保を図るため、体制を見直す。」
- 「合意形成を図る。」
計るの例文
- 「作業時間を計る。」
- 「参加人数を計る。」
- 「費用対効果を計って検討する。」
測るの例文
- 「机の長さを測る。」
- 「体温を測る。」
- 「距離を測る。」
図る・計る・測るの誤用・間違いやすい使い方
よくある誤りは、目的や数量に合わない漢字を使ってしまうことです。
- ×「時間を測る」
→ 時間は数える - ○「時間を計る」
- ×「改善を計る」
→ 改善は目的 - ○「改善を図る」
誤用されやすい理由は、読みが同じで会話では区別がつきにくいためです。
図る・計る・測るの類語・似た言葉との違い
- 算出する:計算によって数値を出す(計るに近い)
- 測定する:機器で正確に測る(測るに近い)
- 企図する:目的をもって計画する(図るに近い)
文章では、これらを使い分けるとより正確になります。
図る・計る・測るはビジネスでどう使い分ける?
ビジネスでよく使う表現
- 図る
- 改善を図る
- 効率化を図る
- 合意を図る
- 計る
- 工数を計る
- 時間を計る
- 数量を計る
- 測る
- 寸法を測る
- 温度を測る
- 重量を測る
注意点
ビジネス文書では特に「改善・向上」は**必ず「図る」**を使うのが基本です。
図る・計る・測るについてよくある質問
Q1. 会話では使い分けなくても大丈夫ですか?
A. 会話では大きな問題はありませんが、文章では使い分けるのが望ましいです。
Q2. 「効果を測る」は正しいですか?
A. 数値指標で評価する場合は使われますが、一般的には「効果を検証する」「効果を確認する」が無難です。
Q3. 迷ったときの簡単な見分け方は?
A.
- 目的 → 図る
- 数・時間 → 計る
- 長さ・重さ → 測る


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